2019年 出展予定クラフトフェア


2008年09月28日

ステンドグラス工房の朝

何十年かぶりに県立図書館で本を借りてきました。
その中の一冊。
  ↓
ステンドグラス工房の朝.jpg
ステンドグラス工房の朝


著者はステンドグラス作家の清水伯夫氏。

清水氏は学生時代の夏休みにヨーロッパに旅行した際訪れたシャルトル大聖堂で、初めて中世のステンドグラス郡を見て感動しステンドグラスの道を歩むようになった。

大学卒業後、1974年から1977年までパリのフランス国立工芸専門大学で勉強した、その時のエッセイ。

ふだん見聞きすることの少ない工芸大学のステンドグラス科の教室(しかもパリ)の様子など興味深い内容です。


後半にすこし技術的なことが書いてあります。


印象的な部分を抜粋。

「ダイアモンドカッターを使いこなすということは、自分の手になじませるというより、自分の方から道具、すなわちダイアモンドになり切っていくという感覚が必要となる」


「ダイアモンドカッターで実際にアンティークガラスを切っていると、中世のステンドグラス職人と同質の仕事をしていることになるので、ヨーロッパの小さな町の、古い時代の職人の喜びや苦労を時空を超えて身体で感じて、仕事の中に満足感に似たものが生まれてくる」


「さまざまな職人たちの美しい精神が、それぞれの形を持って作品のなかに埋め込まれて輝いている。
聖堂に輝く美しいステンドグラスの窓から、彼らの言いたかったことが、また彼らの素晴らしい技巧が、現代の私達に問いかけてくる。
その対話に正しく答えるためにも、私達はガラスを切る時には、偉大な先人達の気がまえや技に決して恥じることのないよう、精神を正しく保ち、技術を磨き続けていきたい」


「ガラスカットにおいて、精神をコントロールすることは重要な技術の一つで、実際にガラスがとんでもない割れ方ををするような時は、心が乱れている時が多い。
そんな時には、ガラスやガラス切りのせいにしないで、心を静かに洗うことの方を考えたほうがよい」


すごいですね。
技術と言うより精神論ですね。
アンティークガラスをカットしているときの気持ちよさがヒシヒシと伝わってきます。

私もすごいことに携わっているなと認識させられて、かなり感動しました。


本の表紙はフェルメールの「牛乳を注ぐ女」で、これがまたグッときます。


気になる方は読んでみてください。
  ↓
ステンドグラス工房の朝



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posted by S.H at 11:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月16日

ラララ音楽祭

先日の日曜日にラララ音楽祭に行ってきました。

夜7時からの南佳孝を見たかったからです。
  ↓
minami1.JPG


大学生のころよく聴いてました。


途中から「懐かしい曲をやります。」と言ってからは、ほんと懐かしい曲のオンパレードでうれしかった!


「夜間飛行」「プールサイド」「スローなブギにしてくれ」などなど。

でも「日付変更線」が聴けたのは特にグッときましたね。


ラストの「モンローウォーク」になると大勢の人が前にいって踊り始めるほどの盛り上がり!
  ↓
minami2.JPG


アンコールでは、なぜか「What's Going On」まで飛び出して盛り上がりすぎ!

アンコールを3曲聴いて、まだ続きそうでしたが中央公園を後にしました。

やっぱ、南佳孝はボサノバじゃなくっちゃね。



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posted by S.H at 22:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月09日

カラディモス風のセル

カラディモス風のセルを作ってみました。
  ↓
kara2.JPG


セルの背面はごく淡い乳白色で反対面はフロートガラス(透明)です。


中のオブジェクトはこんなかんじ。
  ↓
kara1.JPG


このセルを使って万華鏡を作りました。
  ↓
kara3.JPG


映像
 ↓
kara4.JPG kara5.JPG

例によってきれいな写真がとれなくてすみません。

いままで作った万華鏡と違い、白のバックに次々と変わる映像が新鮮です。



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posted by S.H at 20:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 万華鏡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月06日

マーブルスコープ

松山のとんぼ玉作家の方からお借りしているマーブルを使って万華鏡を作りました。
  ↓
マーブル1.JPG
2ミラー 7-point(14面)  サイズ 本体230ミリ


マーブルは半分がブルーになっていて、とてもきれいです。
  ↓
マーブル2.JPG


映像
 ↓
マーブル映像1.jpg マーブル映像2.jpg


きれいな写真が撮れませんでしたが、意外に上品で変化のある映像になって驚いています。
写真で伝えることができなくて残念!


マーブルスコープを作るのは初めてでした。
ふだん作っている万華鏡と同じ要領で作ればいいだろうと思って作ったのですが、すこし気を付ける点が違いました。

それは、マブーブルよりけっこう小さくミラーを組まなくてはいけないということでした。

ミラーの二等辺三角形の頂点がマーブルの上のほうを覗くようになると、マーブルが球体のため、外の光を反射して、その反射光が光って万華鏡の中心部が白くなってしまいます。
   ↑
意味わかります?
ことばでは説明しづらくてすみません。

これも作ってみないとわからないことですね。


松山のとんぼ玉作家さんは一度もお会いしたことがないのに、たくさんマーブルの試作品を作って貸してくれました。
  ↓
マーブル3.JPG

どうもブルーが好きなようですね。


これからコラボで作っていけたらいいなと思っています。



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posted by S.H at 23:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 万華鏡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月05日

テーブルスタンド作り

香川県丸亀市のMTさんから注文のあったテーブルスタンドを、先日作りました。

例によって、納期が大幅に遅れてしまった。(汗
MTさん、すみません。



制作過程です。

まず、1cm角にガラスをカットします。
ガラスは4種類。
s1.JPG


それをルーターで削って形を整えてから水できれいに洗い、カッパーフォイルテープをすべてのピースに巻きます。
s2.JPG


モールド(型)にステンドグラス用のノリで貼りつけます。
s3.JPG s4.JPG


全部貼りつけ終わったら、ヒートキャップをハンダでつけてから全体をハンダづけして仕上げます。
s5.JPG


裏、表ともハンダづけが終わると、こんどはビーズを吊るす丸カンをハンダづけします。
s6.JPG


丸カンづけが終わったら、洗剤できれいに洗浄して乾かしてから、ブラックパティーナ(猛毒)でハンダ部分を黒くします。
s7.JPG s8.JPG



次に真鍮板でベースを作ります。
真鍮板の真ん中にドリルで4ミリの穴をあけます。
s10.JPG s11.JPG


4ミリの真鍮棒を曲げて、吊りカンを吊るす金具をつけ、真鍮板に取り付けて真鍮用ブラックパティーナで黒くすればできあがり。
s12.JPG


電気のコードを縛る針金(ビーズ付き)も一緒に作ります。
s13.JPG


電気の配線をしてから吊るしてできあがり。
s14.JPG
全高23cmのちっちゃめのテーブルスタンドです。


電気のコードを縛っている針金についているビーズもカワイイでしょ?
s15.JPG



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posted by S.H at 19:36 | Comment(4) | TrackBack(0) | ステンドグラス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月04日

美観地区

岡山の「魅惑の万華鏡展」見た帰りに、倉敷の美観地区に寄りました。

写真では見たことがありましたが、行ったのは初めて。

美観地区1.JPG 美観地区2.JPG


江戸時代の名残りをあちこちにとどめた、風情あふれる地区です。



川舟流し
 ↓
美観地区3.JPG


大原美術館
 ↓
大原美術館1.JPG



今も日本中がこのような景観なら、どんなにすばらしいことだろうと思ってしまいました。



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posted by S.H at 11:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月03日

最高峰の万華鏡 GET!

大阪から帰って、1日仕事して、すぐ次の日に岡山へ「魅惑の万華鏡展」を見に行ってきました。
  ↓
魅惑の万華鏡展.JPG


会場のようす
  ↓
万華鏡展.jpg


国内外の有名作家の万華鏡が200〜300点ほど展示していましたが、正直言って、あまり グッ! とくるのはみあたりません。

たしかに中の映像は美しいものもありますが、外観が私の好みのものは少ないですね。


その中でひときわ輝いている万華鏡がありました。

ツーミラーの帝王、カラディモスの作品でした。

カラディモス1.jpg
2008年新作のミニカレイドスコープで, 丸みを帯びた「ドロップレット」という作品です。
サイズ 10.5cm×7cm


チャールズ・カラディモスはアメリカで万華鏡のパイオニアとして活躍、「巨匠」の域に達しています。
洗練された美しい外部デザインと共に、内部の精微きわまる映像で高い評価を得ています。
  ↓
Karadimos.jpg
Charles Karadimos


オイル全盛の昨今にカラディモスが一途にドライタイプを作り続けているのは自らの技法に自信をもつから??

ドライセルにこだわる理由は、
「映像をコントロールしたいからです。オイルセルならセルの回転を止めても映像はさらに変化して動き、コントロールできませんからね。」

そしてオブジェクトの動いてぶつかり合う音が好きだから・・というのも理由のひとつ。
「自分の回す速度によって、映像を大きく動かすことも、少し動かすことも調節できるのが良いですね。」

本当に自分を喜ばす作品しか創らない彼のスタイルがよくわかる言葉です。


しかし、ドライセルにこだわる本当の理由は、いつまでも同じ美しい映像のままである万華鏡を作りたいのでは?と私は思います。

オイルセルはいつかオイルが漏れだすかもしれないし、そうなればもう綺麗な映像は見れません。
セルの中身(具)はすべてガラスのようですが、ガラスだといつまでも色落ちがしないし、形も崩れません。

何十年、何百年経っても変わらない映像を提供していきたいという、万華鏡に対する信念を感じさせられるのは私だけでしょうか。



ハッと気が付くと私の嫁さんはカラディモスの万華鏡をしっかりと握って離そうとしませんでした。

こうなればもう買うしかありません。

私はついにカラディモスの万華鏡をGETしました(涙


CSK 2008 とサイン入りです。
2カラディモス.jpg



気になる映像は
  ↓
CK1.jpg CK2.jpg CK3.jpg



私より嫁さんの方が気に入ってます。



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2008年09月02日

旅行記 その6

前回からの続き


[第5日目 8/26(火)後編]

大阪→姫路→高知

basalaさんに長居しすぎて、あせりながら姫路へ。

午後2時ごろ姫路に到着。

今年の2月にパネル(ベスビオ火山)と鏡を納品させてもらったイタリア料理屋さんで昼食。
  ↓
イルフォルノ1.JPG
トラットリア イルフォルノ


パネルと鏡もちゃんとついてました。
  ↓
イルフォルノ2.JPG イルフォルノ16.jpg


店内

イルフォルノ4.JPG




で、料理はシェフにおまかせ。


前菜の写真は食べるのに夢中で撮れず。


イルフォルノ8.JPG
ムール貝の香草パン粉焼き



イルフォルノ9.JPG
ピッツァ・マルゲリータ



イルフォルノ10.JPG
漁師風スパゲティ



イルフォルノ11.JPG
鯛の薪窯焼き



イルフォルノ12.JPG
ポーク薪窯焼き



イルフォルノ15.JPG
ナポリのジェノバ風スパゲティ



薪窯で焼いた料理は本当に本当においしかったです。

秀さん、ごちそうさまでした!



これが薪窯
  ↓
イルフォルノ13.JPG


みなさんも関西方面へお出かけの際は本当においしい野菜や魚をいろいろ堪能できる、

南イタリア料理 イルフォルノ

へ寄ってみてください。



家族全員が大満足で無事高知まで帰ってきました。



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posted by S.H at 16:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月01日

旅行記 その5

前回からの続き


[第5日目 8/26(火)]

大阪→姫路→高知

高知に帰る日の朝、泊まっていたところのすぐ近くにステンドグラスを窓にたくさん入れている建物があるらしいと言うことなので散歩がてら見にいきました。

これがなんと本格的なステンドグラス工房でした。
  ↓
basala1.JPG basala2.JPG



入口の横には鉄を加工した看板とステンドグラスのパネル。
  ↓
basala22.JPG

ムムム、やる気十分ですな。


「こんちは〜」と軽いノリで中にはいると、
2階から個性的な年輩の女性(年齢不詳)がなんともいえない雰囲気で下りてきました。

びびりながら、自己紹介をして見学させてもらいたい旨を伝えると、意外にもやわらかい応対で、コーヒーを出してくれました。(ホッ


中の様子
 ↓
basala3.JPG basala6.JPG


工房名は「スタジオ バサラ」(studio basala)と言うようです。

ホームページは準備中。
  ↓
http://www.studio-basala.com/
住所 大阪府箕面市粟生外院5丁目3-1
TEL 072-727-2532


日本で本格的にステンドグラスを作り始めた草分け的存在らしく、
作っているものはかなり手が込んでいます。
  ↓
basala11.JPG
この作品はフュージングとサンドブラストしたピースを使ってパネルを組んでいます。


絵付けもされるそうです。
  ↓
basala12.JPG

 
旦那さまが鉄の加工をされるそうです。
  ↓
basala5.JPG


ついでにネオンアートもされるそうです。
  ↓
basala4.JPG basala20.JPG

ロペックスインターナショナルのマイク山下氏と仲がいいみたい。
私も以前、ネオンをすこしやっていた時には山下氏にお世話になりました。


いやはや、いろいろな技術のてんこ盛りのようなかんじですが、これだけテクがあれば、お客さんのあらゆる要望に応えることができるでしょうね。
ちょっと羨ましかったりします。


横2メートル近くあるパネル。
しっかり絵付けされていました。
  ↓
basala7.JPG basala.JPG



珍しい工具なんかもありました。
  ↓
basala16.JPG basala17.JPG



アンティークガラス(フリモント)が美しいパネル。
  ↓
basala8.JPG basala9.JPG



最後にランプ。
  ↓
basala18.JPG basala19.JPG



ちょっと立ち寄るつもりが、見るものが多くて2時間近くおじゃましました。

あせりながら大阪を後に、一路姫路へ。


次回に続く。



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posted by S.H at 21:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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