これはなんの装置かわかりますか?

非常に危険きわまりない装置です。
へたをすると死にいたることもあります。
この装置のスイッチは英語で
Deadmans Switch(デッドマンズ スイッチ)と呼ばれ、恐れられています。
実はこの装置はネオン管を真空引きする時のものなんです。
ネオン管って、あのガラスの管にネオンガスやアルゴンガスを注入して、高圧の電流を流して発光させるあのネオン管です。
ネオン管を制作する手順を簡単に説明すると、
まずガラス管(両端が切れたガラスの筒)をバーナーであぶって、
自分の好きな形にします。(通常は看板に使うことが多いので文字の形)
バーナー

それが終わると両端に電極というものをバーナーを使って溶着します。
それから上の写真の装置を使って、真空引きした後にガス(ネオンガス、アルゴンガス)を封入してできあがり。

「真空引き」というのはガラス管の中を真空に近い状態にすることです。
真空引きしてからガスを封入します。
ではなぜ、この装置が恐ろしいのかと言えば、
真空引きする時にガラス管に高電圧をかけてガラス管を焼いて、ガラス管の本体の不純物を出し、空気と一緒にそれを取り除いて真空にします。
こうしなければ、長持ちするネオン管ができないのです。
このときの高電圧とは
15000V(ボルト)!電流は20A(アンペア)ぐらいだったと思います。
これが15000Vにするトランス
もしまちがえて、電極あたりに触れば、死んでしまいます。
よくて手の指が炭になる←泡をふいてぶったおれます。
恐ろしい〜Deadmans Switch(デッドマンズ スイッチ)の意味はそういうことです。
私はステンドグラスの世界に入る前、ネオンアートをやりたくて
毎日ネオン管を曲げる練習をしていました。
結局ステンドグラスの方が性分に合っていたので、今はこうなっています。
とはいえ、今でもネオンに若干の未練があります。
今でもネオン管を作るための設備はもっているので、
またいつかネオンアートができる日を夢みています。
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