「サンド・アニメーション」とは砂を使って指で絵を描いていくもの。
絵を描いているのはセーニャ・シモノバさんというウクライナの女性芸術家です。
共産主義政権ソ連の弾圧に対するウクライナの悲劇を表現しているようで、
共産主義の恐ろしさを知っているヨーロッパの芸術祭の審査員全員が涙しています。
歴史をよく知らない私には理解できなかった。
そのメッセージがわからなくても、十分に楽しめる。
あるブログではこう述べています。
砂という特性上、描いた絵を次々に、変化させていくことができる。
それを、作者は、ステージの上で、宇宙から人の一生へと、数分間で、次々に変化させていく。
一瞬一瞬の絵がとても上手で、とどめておいてほしいのに、惜しげもなく、変化させていく。
いずれにしろ、砂という、所詮、とどめることのできないもの。
時のうつろいを、砂という流動的な道具を使って描くことで
そこには“儚さ”という抽象概念を見事なまでに表しています。
あるいは、人生の刹那とも言えるかもしれません。
人の生死観をも垣間見るような、刻一刻と変わりゆくアートに
観ている観客も、思わず涙しています。
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