久々に本を読んでおもしろかった。
『兄弟』 著者 余華(ユイホア)
上下二巻、800ページを越える大作です。
文化大革命からその後のめざましい経済発展を遂げる現在までの中国のある田舎町が舞台。
『兄弟』の主人公・李光頭と宋鋼という血のつながりの無い兄弟の波乱万丈の人生を描いています。
本書の中国国内での評価は、一方では絶賛され一方では下品なゴミ小説と叩かれたということですが、そのどちらも当たっていると思います。
60年代から現代に至る中国社会の人々の価値観の変化がよく分かります。
全体として、えげつない設定ですが、そんなにえげつなさを感じなく読めるのは、作者のユーモアとセンスでしょうか。
次にどんな展開になるのかワクワクしながら一気に読んでしまいました。
部分的に大げさに書いているところもありそうですが、これが本当の中国であると感じさせてくれる作品です。
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